小野塚
ビルマネジメントにおいて検針業務はマンパワー、属人的なスキルに頼る業務になります。当然、絶対に間違えない気持ちで業務に臨みます。
それでも、どうしても毎月1、2 件のメーター読み取り間違い、請求間違いが起きるわけです。
計算の途中でミスに気づけば良いですが、気づかずに違算し請求してしまうこともあります。そこで、チェックする仕組みを取り入れる、つまりダブルチェックをするようになったのですが、結局マンパワーに頼っているわけですし、時間が倍はかかる。…そこをシステムでなんとかできないかな、と考えていました。
私の部署は、総合サポート部といって、他の部署の業務サポートを基本業務としています。私の前職がSE ということもあり、サポート部でサポートシステムの企画開発も行うことになりました。弊社ではBSS(BusinessSupportSystem)と呼んでいます。その業務が始まったころ、今から2 年くらい前にグラフェンさんと出会いました。不動産テックの実証実験を行うプロジェクトに、参加することになった時のことです。
そのワーキンググループでは、当初、Armada のRPA(Robotic process automation)機能を使って、請求業務など事務周りの作業をどれだけ効率化できるかという実証実験をやろうとしていました。ところが2 回、3 回と検討を進めるうちに、請求作業をさかのぼると、結局検針業務にたどり着き、私の課題とつながって、BSS についてご相談したというご縁が始まりですね。